ジャイアント・マニュファクチャリング(Giant Manufacturing)は、1972年に台湾で設立された自転車製造メーカーである。中国語表記での捷安特は1981年から同社製品に採用されている自社ブランド名。劉金標(King Liu)は、ウナギの養殖業を営んでいたが、1971年、彼の養殖施設は自然災害で壊滅的被害をこうむった。明くる1972年、起死回生の一策として転進したのが自転車部品製造業であった。当初はOEM生産のみで年間生産台数も2000台に満たず、何度も倒産の危機に見舞われていた。しかしその後、アメリカの大手メーカーであるシュウィン・バイシクル・カンパニー(英語版)の下請けに参画したことで大きく飛躍を遂げ、多数のメーカーのOEM生産を手掛けることで技術も蓄積した。1980年に台湾第1位の自転車製造メーカーとなって以降、1986年にはヨーロッパ、1987年にはアメリカ合衆国に進出。1989年からは日本法人も構えている。生産された自転車のほとんどは国外輸出向けであり、自社ブランドが育った現在でも他社のODM、OEM生産に積極的に携わっている。本社は台湾の台中市大甲区(旧・大甲鎮)に所在する。主要な生産物は、中・低価格帯のマウンテンバイク、クロスバイク、ロードバイクで、そのほかにも競技用自転車や折り畳み自転車などさまざまな自転車を開発・生産・販売している。また、松下電器、フォード、ルノーと共同で電動アシスト自転車の開発にも携わった。手頃な価格帯の製品に強みを持つが、Tig溶接のアルミフレームやカーボンフレームの製造に関して世界屈指の技術力を持つ。高度に機械化された生産ラインは同社の最大の特徴で、低価格高品質な製品の製造を可能にしている。スローピングフレームと呼ばれる極端にトップチューブの傾いたフレーム設計は同社が開発した技術で、これは世界的に普及し、他社からも多くのスローピングフレームが発売されている。
※情報はwikipediaより抜粋